2014年10月23日木曜日

2012-5-18 14:36 目に注意・・・金環日食

5月21日(月)、日本の広い範囲で金環日食が観察できます。なんでも、東京で金環日食を観察することができるのは173年ぶりとかで、ちょっとした天体ブーム。

学校での観察会を計画しているところも多くあるようで、実際、我が家の息子も、普段よりも1時間早く学校に来て良いと学校からのお達しを持って帰ってきました。本人は、観察するぞと、今から意気込んでいます。
ところが、鹿児島での当日の天気は芳しくないようで、せっかくの天体ショーを観察できるかどうか危ぶまれる。少しでも、太陽が顔をのぞかせてくれれば良いのだけれど。

さ て、裸眼で日食観察はゼッタにしてはダメです。昔は、日食観察といえば、硝子板にロウソクのススを付けたものや、あるいは真っ黒に感光したフィルム等を利 用していましたが、どうやら、かなり危険なことをしていたようです。その程度では、十分に太陽の光(赤外線)を防ぐことができず、網膜に障害が起こる可能 性があるのだとか。そのような不十分な装備で、「お~っ。欠けてる、欠けてる。バッチリ観える。」と友達皆で大騒ぎしていたのだから、今にしてみれば怖い こと怖いこと。

最近は、日食観察専用メガネが本屋や家電ショップ、色々なところで売られており容易に手に入れることができます。しかし、 にわか天体ブーム(日食ブーム)にあやかって、遮光性能の充分でない品質が劣るメガネが販売されている危険性があるので注意が必要です。まず、日食観察メ ガネを購入したら、メガネの性能が日食観察に適しているかチェックすることをおすすめします。実際には、「危険な日食観察メガネの見分け方」に示したよう な点をチェックしてみてください。

いくらしっかりとした日食観察専用メガネといえどもその使い方には注意が必要です。観察メガネを掛けて いても連続して太陽を見つめるのはダメです。またメガネを外すときも、太陽の方を向いたままではなく、顔を太陽から反らせてメガネを外し、決して裸眼で太 陽を直視しないこと。また、カメラ用の減光フィルターかざして肉眼で観察することも危険です(肉眼観察用に作られていないので)。もっとも安全な観察方法 は、ピンホールカメラなどで太陽を紙などに投影してそれを観察すること。または、地面に写った木漏れ日の形を観察すること。木漏れ日の形の観察、チョッピ リお洒落でしょ・・・

太陽の光による網膜の障害は治療方法がありません。軽ければ1週間~一月ぐらいで回復しますが、場合によっては後遺症が起こることがあります。

くれぐれも、目を痛めないように、十分注意して観察しましょう。せっかくの天体ショーをエンジョイするために。

<危険な日食観察メガネの見分け方>
 2012年金環日食日本委員会ホームページ http://www.solar2012.jp/ から
主なチェックポイント
• 室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品はダメ
可視光線を十分に減光している製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度の見え方です。
• 可視光線や赤外線の透過率が高い製品はダメ
安全性の検討材料となる数値として、可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下という目安があります。(あくまで目安)
• LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できるものはダメ

<日食を安全に観察するために> 日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/sun/

(Air星人)

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